『美希の天下創世』第14話前編の紹介なんです


まず最初にお断りしておきます。



これから書く内容には、『美希の天下創世』のネタバレ要素が含まれています。
未視聴の方は十分にご注意ください。



あと、多分に独りよがりな想像が多いです。
「お前の独断なんかしらねーよ」
「勝手な感想書くな」
「別所就治Pに失礼だろ」
等の感想を持ちそうな予感のする方は、以後の文章は読まない方がいいかもしれません。



・気がついたら水曜じゃなく土曜だった


ついに3日も遅らせてしまいました。
ごめんなさいorz



世の中には歴戦架空talePartyとかで頑張っている人たちもいるというのに!



プレイ結果が流れるだけでなく、数々の小ネタが満載された非常に楽しい作品となっております。
というか、個人的に「こりゃすごいw」と思ったのがやすっちの顔グラでして。


定家P作


拙作



私がめんどくさがって書き足さなかった烏帽子もちゃんととんがらせてあります。
産毛のように残ってしまっている輪郭の抜き残しもありません。
こうやって比べてみると、いかに自分の仕事が手抜きなのかがよーくわかりますねw



この一事からもお分かりのように、終始にわたって惜しみない丁寧な仕事がなされています。
内容に関しても、各キャラクターの特徴をよく捕らえた数え切れない小ネタのぎゅっとつまっている良作です。
未視聴の方がおられましたら1度視聴してみることをオススメしておきます。



うん、とりあえず私は私でブログの記事を頑張って書くことにしましょう。
支援動画もがんばって作っちゃいますよ!
年内に完成するかどうかも怪しくなってきてますけど!!!(マテ)



・「美希の天下創世 14話前編」ダイジェスト+α


さらっとひどいこと言ってしまったことはさておき、いつものダイジェストからどうぞ。




さて、将軍家と盟約を結び、播磨へと無事帰還した美希たちですが……







殿は相変わらずですw
 




千早も相変わらず。
ですが、その言葉には不吉な影が……








本願寺といえば、以前援軍として共闘した間柄です(しかもタダ働きでした)。
そんな相手から戦を仕掛けられるとは考えにくいところですが……


と、不穏な空気の漂い始めた星井家へ、1人の来訪者が。









以前に「瑞気が見える」と言ったお坊さん、こんどは「本願寺が攻めてくる」とおっしゃいました。
これは緊急事態です。







お坊さんの正体は結構なおえらいさんでした。







どうやら本願寺も戦国の荒波にのまれつつあるようです。
そう、この時代ってハードな世界なんですよねぇ。
星井家を見ているとそんな気がしないのですけど。




ちょwww
別所就治P遊びすぎですw
もっとやれwwwwww



しかし、山名、浦上と事を構える予定が大幅に狂ってしまいました。
下手をすると東西から挟撃されて滅亡です。
星井家存亡の危機と言っても過言ではありません。





なんとなく意味深な美希のひとこと。


そしてついに、本願寺の侵攻が始まります。






星井家にとって意外な「敵」の出現。
しかし、それが思わぬことであったのは、本願寺側の人間でも同じであったようです。





つい先日、涙の再開を果たしたばかりの親友、千早と戦うことになってしまった春香。
その戸惑いや不安はどうにも隠せません。








敢えて突き放すような言葉で春香を鼓舞する頼廉。
迷いながらも現実から逃げず、立ち向かおうとする春香。
この二人、結構いいコンビですよね〜。




こうして、様々な思惑が絡み合いながら、星井家と本願寺の戦いは始まります。
両者のほとんどが望まず、また、望まない結果をもたらすであろう戦いが、こうして始まってしまったのでした。




・使えるものはコメでも使え!


コメといっても美希が目を輝かせそうなアレではなく、ニコニコ動画上でのコメントのことです。



ご存知の方も多いとは思いますが、14話前編で実円さんが語った、
「ちょっと星井家に仕官してくる」
というセリフは、もともと動画につけられたコメントのひとつでした。
それを別所就治Pが「領民の声」として取り上げたわけです。
「俺らかよw」
などといったツッコミが今でも多数ついてますね。
視聴者だけでなく、別所就治P自身も楽しんで「美希の天下創世」を作っているのだなぁということが窺えるいいシーンだと思います。



と、ちょっと話が逸れそうになりました。
別所就治Pが楽しんで動画を作成している、という話はまた別の機会にすることにします。
今回書こうと思ったのは、
「動画で出した情報を上手く物語に活用することで、丁寧な作りだなという印象が得られている」
ということです。



「美希の天下創世」が丁寧に作られている作品だということは、多くの方が感じられていると思われます。
それはレイアウトの面であったり、解説動画であったりと色々な点があるのですが、当然の事ながら「話作り」の点であっても同じことです。



星井家に人気があるという描写に「ちょっと星井家に仕官してくる」なんてコメントを使うのもその1例、といってよいでしょうか。
動画で提示された情報を、無駄なく綺麗に纏め上げているな〜という印象があるのですよ。
14話を見ると特にそう感じるのです。



では具体的に見ていきましょう〜。
まずは「おめでたいおじいさん」こと実円さん。
この方の初出は第3話です。



この頃はまだ名無しですね。
「実円」として使う気があったのかどうかはわかりません(どこかで別所就治Pが話していた気もしますが思い出せないので)。
でも、「星井家と本願寺の双方に縁のある僧侶」として再登場させたことはやはり「上手いな〜」と思わせられるところです。



さて、ここからは恒例の「ちょっとメタな話」に入ります。
一般的な戦略ゲームにおける「敵武将」というものは、大抵の場合は「そのうち仲間になる武将」です。
それは特別な理由が無い限りは自分の配下に加えた方が圧倒的に有利だからで、「律子の野望」のような縛りプレイでもない限り、敵武将を次々に消していくなんてことはまずありません(ふと某S主のことを思い出しましたが、余談過ぎるので割愛)。



となりますと、「敵武将」を本当に「敵」として描くことが難しくなります。
「一方的に侵略してくる暴虐な人物を配下にゲット!」
などということになりますと、とてもではありませんが視聴者の理解は得られないでしょう。
やはり、それなりの「理」があって行動しているのだということを見せる必要が出てきますよね。



今回「敵」に回ってしまった本願寺
その「理」として用意されたもののひとつに「御山御坊の陥落」があります。
初出は第10話です。



プレイ上のこの出来事を踏まえ、
「御山御坊の陥落により失墜しつつある本願寺の威信を取り戻すため、急進派が事を起こした」
というストーリーに仕立てています。



その事情を説明するために中立の立場として実円さんが登場し、それぞれの立場がより明確に提示されることになるわけです。



このあたりの話の作り方が上手いな〜と唸ってしまうのですよ。
本願寺側の武将に同情の余地が出来ますし、再視聴する時に、
「ああ、これがあそこに繋がってるんだなぁ」
とニヤニヤできますからw



これらのように、過去の登場人物を効果的に使ったり、ゲームプレイの結果に「意味」を与えたりすることで、動画の「無駄な部分」は少なくなって行き、物語には厚みが増してきます。
その結果として、ただ面白いというだけではなく、「丁寧に作られているなぁ」という印象が得られるのではないでしょうか。



(つづく)



・メタな余談


「プレイ結果を元に、自分の作りたい物語を構築していく」
というのは、見ている方、そして作っている方も同時に楽しめるオトクな手法です。



でもこれ、上手く行くといいのですが、
「こんなプレイ結果どう物語にすればいいんだよぉぉぉぉ!!!」
という苦しみを背負う可能性もあるんですよねーw(「……来ちゃった」なんてその典型かと)



プレイ準拠の架空戦記を視聴する場合には、見る側も作る側も、ある程度そういった「理不尽さ」を受け入れるゆとりも必要なんじゃないかな〜と思います。