「美希の天下創世」第15話後編の(1月ぶりの)紹介記事


まず最初にお断りしておきます。



これから書く内容には、『美希の天下創世』のネタバレ要素が含まれています。
未視聴の方は十分にご注意ください。



あと、多分に独りよがりな想像が多いです。
「お前の独断なんかしらねーよ」
「勝手な感想書くな」
「別所就治Pに失礼だろ」
等の感想を持ちそうな予感のする方は、以後の文章は読まない方がいいかもしれません。



・3月になってしまった……


とりあえず遅れてすみませんでしたorz



SPでひゃっほいとかしていたわけじゃないのですけどねぇ。
というか、実はPSP持ってないです。
1人用ゲームとしては面白くなっているというウワサなのでプレイしてみたいのですけど、お金が無いのでどうにもなりませんよ!w



企画モノの動画もまだ全然見ていません。
本気で時間を捻出する方法を考えなければどうにもならないですね〜。
嬉しいのだか悲しいのだか分かりませんが、「美希の天下創世」の本編より更新が遅くなっているという現状は何とかしないと……



ただ、あまり力みすぎるとイヤになって投げ出してしまう性格ですので、気楽にやって行く事は間違いないです。
さすがに冬場のようなまったり更新には今後はならないと思いますが……(というかならないと思いたい)。



とりあえず平謝りする回数を減らしていこうと思ってはいますので、どうか生暖かく見守っていただけると嬉しいです。
それでは久しぶりの紹介記事に進みたいと思います。



・「美希の天下創世」15話ダイジェストだよ〜



本願寺との「苦しい戦い」をなんとか切り抜けることができた星井家。
しかしその先に待っていたものは、「戦国の世」が無情に突きつけてくる、さらなる苦渋の決断だった!
暗雲漂う展開に目が離せない「美希の天下創世」、15話のダイジェストです。





前回の14話で三木城防衛に成功していますが、15話冒頭では少しだけ時間が巻き戻ります。
星井家の趨勢を決めるかもしれない戦いに思いを馳せる律子。
そんな彼女の元に現れたのは……






なんと元同僚の黒田職隆さん。
小鳥さんの説得に応じ、星井家の一員として働く決心をしてくれたようです。
この加入は大きい!
ちょっとメタ目線ですが、やがて元服してくる子供が戦国屈指のチートキャラですから(職隆さんも十分良キャラなんですけどねw)。
こういった「ちょっとだけ先の読める展開」も、三戦系の架空戦記ならではの醍醐味と言えるでしょう。



さて、黒田職隆加入、そして三木城防衛成功と、星井家には順風が吹いているようなんですが……。
戦国という「大嵐」、まだその勢いを押し返せるほどのものはありませんでした。





なんと、戦いが終わったばかりだというのにまさかの本願寺攻めを提案。
もちろん理由が無いわけではありません。





内政官としての立場から有馬さんが難色を示しますが、りっちゃんも引きません。
ここでまとめ役としてじぃが動きます。










一通り意見をつき合わせますが、どうも本願寺戦との再戦やむなしということになりました。
史実で信長を相手に10年戦えた石山御坊は、経済の要所であり、日本有数の堅城でもあります。
この地が敵対する勢力に渡ってしまうと、星井家の未来は「もはやどうにもならぬ」です。




そして、この重要な局面においてなお、その「あふぅ」ぶりを遺憾なく発揮する殿。



まぁ、「真面目」にやれば必ず事が上手く運ぶ、というものでもありませんけど……w










決戦を前に随分緊張感がないような気がします。
でも、これが星井家デスヨネー。
この家風が吉と出るか凶とでるか、まだまだ分かりません。
視聴者のひとりとしては、このままの星井家で天下を制覇してもらいたいですけどね!



ついに始まった本願寺侵攻。
受ける本願寺側でも、やはり自身の未来に思いを馳せている人たちがいました。





戦わずにすめばそれに越したことは無いのですが……。
「戦わなくてはならなくなってしまった」、そこに本願寺の「苦悩」があるのでしょう。
ちょっとしんみりしてしまいます。









しかしいざ戦いとなると、星井家の面々は妙にリラックスした感じになりますね。
そのギャップが「戦上手」っぽくて好きではありますがw



そして、ただノーテンキに戦っているわけじゃないところも見せてくれます。





うーん、美希はいいこだなぁ。



でも、さすがに兵数2桁まで粘るのは心臓に悪いです殿……w
(プレイ画面のスクリーンショットは地味なので割愛)



さて、道中で真隊が壊滅したりと被害の大きかった戦いでしたが、いよいよ勝利の瞬間がやってきました。
しかし……。






自軍の半数以下の敵軍に、兵の半分以上を失うという辛勝。
国土は広がりましたが、手負った傷は思っていた以上に大きいものでした。
「張子の虎」とも言われかねない状況に、星井家はどう立ち向かうのか!
そして、「敵将」天海春香の運命は……?



(次回につづく)



・「石山御坊の戦い」を軸に別所就治Pの戦いの軌跡を辿る考察


最近は、その回の内容についての感想を中心に書いてきましたので、たまには全体を見渡した視点で書いてみようと思います。
単純に素材として面白い回だというのもあったんですがw
ただ、今後の展開に関することにも若干言及しておりますので、
「まだ全話見てないよ!」
という方がおりましたら、ネタバレにご注意ください(たぶんいないとは思いますが)。



さてさて。
「軍神」と異名をとる別所就治Pの戦いを考えるのに、選んだのがこの話。
不思議に思われる方もいるかもしれません。



というのも、今回は別所就治Pが「まずい戦い方をしてしまいました」と自身で語っている内容だからです。
分かりやすくするため、星井家大勝利だった時のデータと比較してみました。
数値は戦闘前後の兵力数です(負傷兵は未帰還扱い)。



加古川の戦い(野戦 12話前編参照)
星井家 4800→4327 (-473)
浦上家 7800→1863 (-5937)
・石山御坊の戦い(攻城戦)
星井家 4500→1937 (-2563)
本願寺 1700→800  (-900)



数ある星井家の戦いで、「敵への損害より被害の方が大きい」ものは、現在2戦のみ。
彼我の損害比が2倍を超えてしまったのはこの1戦だけです。
野戦と攻城戦の違いはありますが、石山御坊の戦いがいかに過酷だったかがよく分かりますね。



もちろん、このデータは、
「だから別所Pは軍神じゃない」
と言うために用意したのではありません。



以前にも書きましたが、私はノーリセットプレイの醍醐味は、
「ミスをどうカバーするか」
にあると考えています(まぁ、今回はミスというより「事故」だと思いますけど)。
つまり、「まずい戦い」をしてしまった別所就治Pが、以後のプレイをどうしていったか、それを検証の肴にしてみようという算段です。



「別所就治Pは速度5でプレイしている」
これはよく指摘されている事実です。
ただ、速度5に固定してのプレイは、20話以降になってからです。
19話まではプレイ中に速度を変えたり、速度3あたりでプレイしたりしています。



「天下創世」の合戦パートはプレイ状況に応じて的確な判断を下さなくてはなりません。
速度が落ちれば思考や指示にゆとりが持てるので、当然ゲーム展開は楽になります。
逆に言えば、速度5でプレイしていた場合、今回のように一瞬で隊が壊滅、なんてことになってしまうわけです。



「石山御坊の戦い」いでは、別所就治Pは速度5固定で戦いを進めています。
それで「まずい戦い」をしてしまったのですから「次は速度を落としてくるかな?」と思うところですが、この回以後で速度を落としてプレイするのは19話だけです。



これはどういうことなのか?
(※ ここからは例によって私の妄想による独断色が強くなりますのでご注意ください)



まず初期段階として、別所就治Pが「おそるおそる」プレイしていた時期はあると思います。
「天下創世」をやりこんでいたとはいえ、「パワーアップキット」でバランスが変わるのは光栄じゃよくあること。
どのあたりまでが流用できる戦術なのか、確かめる上でも最初は速度を落としてプレイした方が賢明でしょう。



やがてプレイに慣れてくると、次の段階へ進みます。
わざと速度を上げたままで難易度を高く保ち、どうしてもやばそうな時は速度を落とす。
いわゆる「縛りプレイ」の一環です。
今のところ縛りプレイの条件として明言はされていませんが、
「まあ、やれるところまでは速度5でやってみようかな?」
と考えておられるのではないかなぁと思います。



そんな状況で、今のところ「最後に」速度を落としてプレイされたのが19話「中之島の戦い」です。
結果から見ると星井家大勝利なんですけど、かなりキワドイ場面があったことは事実。
にもかかわらず、以後「速度5」は一度も落ちることなく現在まで続いています。



事実だけを表現するならば、
「速度5でプレイするだけの条件が整った」
ということになるでしょう。
プレイし続けていれば腕は上がっていきますし、星井家も着実に国力は付けてきていますから。
時々部隊が壊滅することはありますが、十分カバーできる範囲内です。



ただし、内面を想像すると若干景色は変わってきます。
ゲームプレイで、
「時々部隊が壊滅するけど勝てる」
というものは、キャラクターに愛着を持ってプレイしている人間だと、
「勝てるけど、時々部隊が壊滅してしまう」
と感じられるはずです。



結果として勝てているから問題ないというのは「全てが終わった」後なら言えることかもしれません。
が、現在進行形の身になると相当なプレッシャーになると思います。
そのあたりの感覚は、私のような視聴者が、
「ぎゃぁぁぁぁ!」
とか、
「うわぁぁぁぁ!」
とコメントしてしまう時のものと大差は無いでしょう。



これは重要なポイントです。
動画でコメントがつくのは面白かったり楽しかったりする時が多いとは思いますが、悲鳴や怒号も同じくらい多いのではないでしょうか(統計とったわけではないので推測ですが)。



つまり別所就治Pは、ゲームの速度を「時々ちょっとマズイことになるかもしれない」程度に保ち、
「視聴者もP自身も(ここが要点)ハラハラする展開になる」ように難易度を微調整しているのだと思われます。



これはよく指摘される「美希の天下創世」の「丁寧な作り」の一環と言えるかもしれませんね。
また、いわゆる「ノベル」タイプの架空戦記とは異なる面白さの創出であるとも言えそうです。



「作る方も見る方も同じように面白い」
というのは創作の理想のひとつ。
そう考えるなら、プレイ準拠の架空戦記が面白いのは当然のことかもしれません。
でも、「危ないけどなんとかなる」ぐらいのバランスを「保ち続ける」のは、やはり大変だと思います。
これを1年以上続けているのは、もうそれだけで十分凄いことです。



この難易度のバランス調整は、これからも別所就治Pの頭を悩ませることになるかもしれないです。
あまり無責任なことは言いたくないのですが、今のところ上手く調整できていると思っていますので、これからもこの調子でやっていただきたいなと思います。



別所就治Pがんばれ、超がんばれ!w