批判コメは苦手です

今回の記事は、いわゆる「批判コメ」の是非に関する私の考えを簡単にまとめた備忘録のようなものです。



ただ、タイトルの通り、私こと姫路民は、
「批判コメをニコニコのコメントで残すのはどーかなぁ……」
という考えの持ち主です。
そのため、記事の内容に少なからず中立的でない点があるかもしれません。



あと、いつものごとく、「美希の天下創世」とはあまり関係のない内容です。
まあ、個人的にはすごく関係していることなんですが……w



ともかく、どうかそのあたりをご理解の上で読んでいただけると嬉しく思います。



・このブログは批判コメから始まった!


さて、私が「批判コメは苦手」と言いながら、その存在を完全に否定できないのは、この事実があるからです。



このブログの記事、最初のエントリーが19話についてになっていますよね。
それは、あの荒れた状態を嫌った私が、
「喧嘩するなら他所(要するにこのブログ)でやれw」
という気持ちでとりあえず記事を作ってみたからです。
動画で批判コメしちゃうのは、他に不満を漏らす場所がないからじゃないかな〜と思って作ったんですよ。



……ただこれは余談になりますけど、記事が完成し、さてどうやって議論をこっちへ誘導しようかと考えていた時に、別所Pご本人のブログを発見しましてですね。
要するに動画以外にも不満を伝える場所はあったわけで、
「うはwwwいきなり存在意義が消えたおkwwwwwwww」
となったのですが。
そこから紹介ブログとしてリスタートするなんて、記事書いている時は思いもしてなかったです。
何がどう転ぶやら、人生わかりませんね。



えーと話を戻します。
批判コメントを残すことは別として、ニコニコ動画に投稿されている作品に対して不満を持ったり、その旨を誰かに伝えたりすること。
それを、すくなくとも私は「完全排除されるべき悪行」とは考えていません。
もちろん、非常識な誹謗中傷である場合や、うp主が「批判とかはご遠慮ねがいます」等のアナウンスをしている場合は別ですが。



動画の製作者にとって、肯定的な反応をもらえることは、何事にも変えがたい喜びがあるものです。



逆に、否定的な反応に対しては、人にもよるかもしれませんが、想像している以上にダメージを受けることがあります。
しかし、その逆境をバネに「這い上がった」作品やうp主には、ある種の「輝き」が宿ることがある。
そういう事実もあるとは思っているんですよ。



そうしたあれこれを考えると、
「楽しんで見てる作品の批判なんか見たくねー」
と個人的に思っていても、その存在を完全に否定することを、私はできそうにありません。



でも、ニコニコ動画のコメントではなるべくやってほしくない。
私が言いたいのはそういうことです。



この点に関してはあまり誤解を招きたくありませんので、引用等を交えながら少し詳しく書いてみたいと思います。
ちょっとくどいかもしれませんが、どうかお付き合いください。



・不満があっても、動画上で議論はしないでね


まぁ、一言で書くならこういうことなんです。
これだけで分かっていただけるなら、以下の長文なんて読んでいただく必要はないですねw



あ、でも「これは読んでおいて欲しいなぁ」という引用記事だけは読んでいただきたいかも。



と言っても、ご存知の方も多いかもしれません。
人気の高いニコニコ歴史戦略ゲー作品として有名な「霧雨の野望」の作者様のブログ記事です。
内容は批判コメに関するものではなく、いわゆる「職人コメ」「コメントアート」に付随するコメントについて。
ですが、批判コメに関する私の考えに通じる点も多いのでちょっとご紹介させていただきます。


「東方革新記」さま 2008年01月30日エントリー 『コメント議論関連。』


この記事の中で、特に大事だな〜と思った指摘がこちら。

議論の姿を借りたところで、相手を否定する以上は必ず「喧嘩」が発生します。
「喧嘩」の一番の原因は、自分は「誰かが不満を漏らす事」だと考えております。
「相手が悪いから不満を漏らすんだ」と言う言い分はもっともです。
しかし、不満なんて物を一切抱えていない人はいません。
一人が不満を漏らし始めれば、「俺も俺も」と言う流れになるのは自然です。
話題が拡散・混乱し、他の人や部分にまで不満を出す人が現れる事も少なくありません。
こうなってしまえば、そこに存在しうるのは議論ではなく不満と愚痴の掃き溜めです。

もう少し突っ込んだ話をするため、批判コメントを少し細分化しておきます。



まずは、完全な「荒らしコメ」。
動画に対する不満からではなく、単に作品を貶して楽しむタイプのコメントです。
これは、今回考察している「批判コメ」には該当しないと考えてください。
こういったものは、考える前にNG登録するか、削除申請を行うのが吉というものです。
今後、このブログでこの手のコメントに対して記事を書くつもりも全くありません。
あ、全然関係ありませんが、私こと姫路民(アイキャッチP)はSevenSlotPを応援しています。



次に、ガラの悪い言葉での不満や要求のコメント。
「○○すんな」とか、「××しろ」といったものです。
私としては、一般的な批判コメってイメージ。
つまり、
「書いちゃう気持ちはわからんでもないけど、コメントとして書いて欲しくはないなぁ」
という、今回ターゲットにしている「批判コメ」です。
ちなみに、「クズ」とか「カス」という言葉が付くとブッブー!
完全アウトです。
「荒らすつもりなんかねー」といくら言われても、私には荒らしにしか見えません。
あと、内容がアレすぎても当然ダメです(「こんな動画作るな」「全削除しろ」等)。



最後は、普通の言葉での不満や要求のコメント。
「○○はちょっと……」とか「××してほしいです」といったもの。
どうしても動画に批判を残したいのなら、こういう形にしていただきたいなと私は考えています。
まあ、可能なら他の場所での書き込みでもリアルの付き合いでも、こういう配慮は持っておいた方がいいですよと老婆心ながら書いておきますが、これはさすがに各個人の判断にお任せしますとしか言えませんw
慇懃無礼に受け取られることもありますしね〜、私も大きなことは言えた口ではないので。



・喧嘩しかできない?


くどいようですが、私は公開されている作品に対して「批判するな」とか「不満を持つな」とか言いたいわけではないです。
「カクカクでやれ」
「口の利き方に気をつけろこのデコ(ry」
等は思いますが。
逆に言えば、そこさえ守っていれば特に問題視しないということでもあります。



「じゃあ、なんで動画上ではダメなん?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。



具体的に言うなら、
「『ニコニコ動画』のコメント機能では、『喧嘩』はできても『議論』はできないんじゃないか」
と考えているからです。



もちろんこれは、私個人の考えであって、議論をやってみたら成功した、なんてことはありうるかもしれません。
しかし、それは困難な道程になるだろうとは容易に想像できます。



私が「議論を行う時に重要」だと考えていることは、主に以下の2つです。

 1、論点がハッキリと定まっていること
 2、議論を行う相手と、ある程度の信頼関係があること



1がなければグダグダとした言い争いにしかなりません。
2がないと、議論をする相手の言い分を受け入れられず、やはり単なる揚げ足取り合戦となりがちです。



ニコニコ動画におけるコメント機能では、これらを成立させることが極めて困難です。



まず1ですが、ニコニコ動画のコメントは、古いものからどんどんと消えていく仕様となっています。
プレミアム会員の方なら過去ログが閲覧できますが、残念ながら、全てのユーザーがプレミアム会員になっているわけではありません(私がそもそも一般会員ですし……)。
しかも書き込まれたコメントは、書き込んだ順に表示されるわけではなく、おまけに数が増えると弾幕化して読みにくくなってきます。



つまり、議論が白熱すればするほど、
「最初に何を論点としていたかわからなくなる」
状況が発生してしまいます。
そうなると、後に残るのは、
「なんだかよく分からないけど言い争いしている」
というコメント群です。
例え当事者が真剣に議論を交わしていたとしても、結果として「単に言い争っているようにしか見えない」状況になってしまうのです。



次に2ですけど、これはコメントの匿名性を考えると築きようのないものです。
オミトロン」等の閲覧環境を整えれば、過去に「その人」が他の動画などでどんな発言をしてきているのかも分かるらしいですが、これも全ての人が整備しているわけではありません(私も導入してないです)。
そうなると、書き込まれた「批判コメント」の是非は、その場の状況でしか判断できないことになります。



言葉なんてものは、状況や発言する人によって、同じものでもまったく異なって受け取られます。
例えば、私がこのブログで、
「もっとあずささんを出せ!」
と書いたところで、
「『あずささんが天道で迷っているようです』を作成よろ^^」
ぐらいで流されると思います。
ですが、これをもし「美希の天下創世」本編でコメントとして書き込んだら、
「じゃあ自分で作れカス」
等のレスが付いてくる可能性は十分あると思うのです。



その人が、どういう気持ちで発言をしているのかということをきちんと理解できなければ、文字通り、
「見えない敵と戦う」
ことになってしまいます。
当然、実りある意見交換なんてできようもありません。



ニコニコ動画には、ニコニコできるコメントを!


以上のような理由から、私は「批判コメ」というものに対して否定的な見解を持っています。
動画上には面白かった点をコメントとして書き残し、不満があるならうp主のブログとか、感想ブログのような「場外」でアピールする。
その方が、双方にとって利があると私は思うんですよね。



「完全な理想論」を言うなら、うp主が「誰も文句のつけようのない作品を作る」こと、視聴者は作品を「何の不満もなく全て受け入れる」ことでしょうけど……
私はそんな作品や視聴者を、プロアマ問わず、1例として見たことがありませんし、今後生まれてくるとも思えませんw



どんな作品にも、良いところ、悪いところはあるものですし、
「他の人は良くても俺はダメなんだよ!!!」
という部分も、時には出てくると思います。



また、
「肯定的な感想はもちろん貰って嬉しいものだけど、ネガティブな感想も作品作りの上では参考になる」
といった考えを持つうp主も、少なからずいるはずです。



であるなら、ニコニコ動画ではそこに向いた賞賛のコメントを。
そうでないものは、動画の視聴者の迷惑にならないような他所で。
どうしても他所でできないのならせめて穏当な言葉や手段で。



「お前はやれてんのか?」
と問われると、正直どうだろうと思わなくもないのですが。
まあでも、そういう気持ちでコメントとかは書くようにはしています。



今回の記事を読んで、何の感慨もわかなかったというのであれば、別に私の書いていることなんて守る必要もないと思います。
(たぶん、価値観が全く違うか、私の言葉がどうしようもなく間違っているかのどちらかでしょうから)



ただ、ちょっとでも頷ける所があるなら、コメントを書く際に(特に批判的なものを書く時)、
「これを書いていいもんだろうか?」
みたいな事を考えていただけると嬉しいです。





以上、ここまで長々とお付き合いいただき、まことにありがとうございました。



・余談


ちなみに私は、ひどい批判コメをもらったことはあんまりないのですが、
「うp主は死んでいい人」
「作者の精神が心配」
「死ね」
といったタグならもらったことがあります。
これが証拠のログ↓



まあ、世のうp主は、こんな言葉を投げつけられても動画投稿を続けられる厚顔な人間ばかりじゃないですからねw