『美希の天下創世』を応援(ryの続き

まず最初にお断りしておきます。



これから書く内容には、『美希の天下創世』のネタバレ要素が含まれています。
未視聴の方は十分にご注意ください。



あと、多分に独りよがりな想像が多いです。
「お前の独断なんかしらねーよ」
「勝手な感想書くな」
「別所就治Pに失礼だろ」
等の感想を持ちそうな予感のする方は、以後の文章は読まない方がいいかもしれません。





・22話来た! 見た! (面白)かった!

2週間ぶりの『美希の天下創世』新作でしたが、個人的に言わせていただくなら「神回」でした。
うだうだと長文書いていることからお分かりかとは思いますが、何かを掘り下げた話って大好きなんですよ。
私がやると「いかにもオタク」っぽくなって大抵うざがられるんですけどね〜。
別所就治Pの構成力はすばらしい。
というか、作者コメにもちらりと書かれていましたが「どうしてもやりたかった話なので1週休んででもキッチリ練った」という部分もあるのかもしれないですね。



本編の内容に触れだすとまた話が長くなりそうなのでここまでで。
でも、いつか感想書きたいと思うほど素晴らしい回でした。



『美希の天下創世』マジ最高!



あ、ちなみに私は基本シリアスとおもってますw
コメディーチックではあってもギャグとは思ってませんねぇ。
って、だから話を進めなければ。



・「分かりやすさ」と「面白さ」の話

ありがたいことに「わかりやすさを目標としています」という公式コメントをいただいたので、安心してこれを軸に話を進めようと思います。



「分かりやすさ」は「見た目」と同様に、「面白さ」を左右する要素ではないと、私は考えています。
架空戦記ではないですが、ちょっと例を挙げますと……



しーなP 『アイドルマスター KOTOKO Princess Bride!』



アストロP 『春の祭典で春香さんとうー、わっほい! アイドルマスター』



「なんでこの2つを並べるんだよw」と思われる方もいるかもしれません。
ごめんなさい、他に良い例えが思いつかなかったのですorz



「分かりやすさ」は「人気」には比例しても「面白さ」とは比例しない、そう言いたかっただけです。
「MADの質が違いすぎて話にならんだろ」
と、思われた方は次のチャプターまで読み飛ばしても良いと思われます。



では、以後蛇足的解説を続けますね。



言わずと知れたしーなPの『Princess Bride!』。
心地よいダンスシンクロと隙のない構成で見る者を楽しませてくれます。
ひとつ重要な点として指摘しておきたいことは、『アイドルマスター』というゲームを知らなかったとしても、このMADを楽しめるであろうということです。
もちろん、知っておいた方がより楽しめるとは思いますが、この作品を楽しむために『アイドルマスター』というゲームの内容や、踊っているキャラクター達のことについて知っておく必要はありません。
ただ眺めているだけで楽しい、そんな作りになっています。



一方のアストロP作『春の祭典で春香さんとうー、わっほい!』ですが、こちらは楽しむために多くの前提条件が必要となります。
まず、アイドルマスターというゲームを知っていること。
次に「天海春香」というキャラクターについても知っていること。
彼女がファンの間でどのような扱いを受けているか、「うー、わっほい!」を象徴とするこの楽曲がどのようなものであるのか、また、その評価についての知識があること。
なにより、このシュールな映像を受け入れられる心の隙間があるのかどうか。
これらの前提が欠けていた場合、良くて「何これ?」、悪ければ「ふざけるな!」、といった反応になるでしょう。
「分かる人」でないと楽しめない、そんな作品です。



では、「分かりにくい」作品である『春の祭典で春香さんとうー、わっほい!』が面白くないかと言えばそんなことはありません。
人によっては『Princess Bride!』より好きだと言う人もいると思います。
ちなみに、私は節操がないのでどちらも大好きです。



アイマス架空戦記は「分かりにくい」?

しかし、わざわざ感想ブログ作ってしまうほど、私は『美希の天下創世』を面白いと思っているわけです。
じゃあなぜ「面白さとは無関係」な「分かりやすさ」の話をしてきたのかと言いますと、ことアイマス架空戦記に限った場合、「分かりやすさ」と「面白さ」はそう無関係ではないと考えているからです。



アイマス架空戦記」について、その定義ははっきりしていませんが、私にとってのその意味は「アイマスのキャラクターを様々な世界で活躍させる2次創作物」といったところです。
ただ、わざわざ解説するまでもないことですけど、アイマスこと『アイドルマスター』はアイドル育成シミュレーションであって、少女達が戦場を駆ける群雄絵巻ではありません。
アイマスのキャラクターを古代や中世で活躍させようと思うと、当然そこには「違和感」のようなものが出てきます。
実際、まだ「アイマス架空戦記」という言葉がなかった頃の初期の動画では「無闇に混ぜるな」といったような意見もありました。



さらに言うなら、そもそもアイマスのストーリーは断片的なコミュニケーション画面が散在する構成となっており、綺麗な一本道のストーリーは存在していません。
そのため、物語としてアイドル達を活躍させようとすると、どうしても作者による「キャラクターの再構成」が必要になってきます。
アイマスをただゲームとして楽しむだけであるなら、「あずささんとちょっといいレストランへ食事に行ったらどうなるかな」とか「りっちゃんはデートの時どんな服着てくるのかな」とか妄想するのはとても楽しい作業なんですが、人に見せる「作品」として作り直そうと思うとこれはなかなかに大変です。
元が断片的なだけに、そこから考えられるパターンは人によって全く異なってくるはずですから。
「こんなのは○○じゃない」
といった意見は、今でもちらほら見受けられます。



このような理由から、アイマス架空戦記はとても「分かりにくい」ジャンルであると思います。
なにが面白いのか、なにが楽しいのか、そういったことが伝わりにくいのです。



であるからこそ、「分かりやすい」作りを心がけることは重要になってくると考えられます。
もちろん、分かりやすく作ることが評価に繋がるのは創作物全般に言えることです。
ただ、元が分かりにくいものをそのまま出してしまうと、不親切に思われてしまいますから。
また不適切な話かもですが……例えばおいしい豆腐が手に入ったとしても、それを生で食ってくれと言われても普通は戸惑うと思います。
「ネギや鰹節がないのはともかく、せめて醤油ぐらいかけてw」となるのではないかと。



『美希の天下創世』が面白いと思えるのも、ここに1つの理由があると思います。
なにが面白いのか、何が楽しいのか、視聴しているとそれを素直に感じ取ることが出来るからです。
それは、「アイマス架空戦記」という題材を、別所就治Pが「おいしく料理」しているということでもあります。
そして、その手腕や手法になっているのが「分かりやすさ」や「丁寧さ」なのです。



・いい加減そろそろ次回は動画の紹介をするべし

さて、ここらで第1話の画像でも交えながら話を進めようかと思っていたのですが、また長くなってしまいそうなので次回に持ち越します。
ホント、長文自重しろと自分にツッコミをいれざるをえないです。
あんまり小難しいこと書かず、素直に「おもすれーwww」と書けばいいのは分かってるんですが。
まぁ、「馬鹿は死ななきゃ直らない」ってことで……



では、またしても長文にお付き合いくださいましてまことにありがとうございました。
よろしければ、また次回も見てやってください。